今回の帰国時にバカラのお店に寄りました。高級なクリスタルなので滅多に購入できませんが、その美しいグラスを見ていると欲しくなります。重要なお祝いや記念日の贈り物にバカラのタンブラーはいかがでしょうか。 どんな種類のタンブラーがあるのか、バカラを代表するカットの種類をご紹介します。
バカラ (Baccarat) とは
バカラは、1764年の創設以来、フランスの「生き方や暮らしの中の芸術」の象徴として世界を魅了しています。その煌めき、そして卓越した技術と伝統が、世界の人々から愛され続けている所以です。
1つ持つと、その輝き、そして手にしっくりくる厚みと重みに感動し、もう一つもうひとつと欲しくなる、そんなグラスです。
プレゼントに最適な、よりウイスキーが美味しくなる一品です。
大人のクリスマスプレゼントに極上の一品として最適です。
バカラのタンブラーの伝統的なカットの種類
バカラのグラスのカットにはそれぞれ名前が付けられており、代表的な技術は永く人々から愛され続けています。
アルクール (HARCOURT) 1841年~
1841年の発表以来、世界中の人々に愛用され続けている、バカラのアイコンとも言えるのが、このアルクールです。重厚なフォルムとシャープな仕上げが施された7面のフラットカットで、正統派のタンブラーです。
アルマニャック (ARMAGNAC) 1860年~
アルマニャックとは、ブランデーの産地であるフランス南西部の地方の名前です。斜めのカットが葉のように重なり、華やかな煌めきと深い陰影のコントラストを生みます。ブランデーなどの琥珀色が、光の屈折と反射により、いっそう美しく輝くタンブラーです。
ローハン (ROHAN) 1931年~
ローハンとは、フランス北西部の町の名前です。一本書きで描かれたつる草模様は、アシッドエッチングという装飾技術によって施されています。繊細なパターンが、グラス内の液体によって、いっそう美しく幻想的に煌めきます。
タリランド (TALLEYRAND) 1937年~
タリランドは、フランスの有名な外交官、かつ美食家のタレーランの名からつけられました。6面のフラットカットで、口元へ広がるフォルムが光を反射し、グラスの中に万華鏡のような世界を生み出します。
パルメ (PARME) 1939年~
フランスを代表する紋様、楽園にすむ鳥がエッチングで描かれています。液体によってそのパターンが立体的に浮かび上がり、グラス下部のカットが煌めきを生みます。パリの大統領の別宅で用いるために制作されました。
オリオン (ORION) 1947年~
冬の星座の名前、オリオン。深い透明感と滑らかな質感、重厚なフォルムに4つの丸いカットが施されています。グラスを持つ際、心地よく手になじみます。宙に輝くオリオン座の世界を想わせます。
ポリニャック (POLIGNAC) 1952年~
ポリニャックは、マリーアントワネットに寵愛された夫人のいる伯爵家の名に由来します。深く刻まれたシャープなカットが、光の反射と陰影によるエレガントな美しさを生み出します。
シャルトル (CHARTRES) 1958年~
シャルトルの名は、フランスの世界遺産であるゴシック様式のシャルトル大聖堂が由来です。曲線のカットはふんわりとした蕾のような柔らかな印象を生み、グラスの底に広がる放射状のスターカットは華やかに咲く花のように輝きます。
ピカデリー (PICCADILLY) 1959年~
ロンドンの中心広場の名が由来のピカデリーは、華やかな街の灯りが表現されています。チェック模様に施されたカットは指になじみ、薄く仕上げられた口元が繊細な味わいをもたらします。
マッセナ (MASSÉNA) 1980年~
ナポレオン1世に「勝利の女神の申し子」と言われた、陸軍元帥の名が由来です。丸みを帯びたフォルムに流れるようなカットが華やかに煌めきます。斬新なデザインとその重厚感により、世界的なベストセラーとなっています。
ネプチューン (NEPTUNE) 1987年~
古代ローマの海神の名が由来。緩やかな曲線と効果的に光の反射を生み出すデザインにより、海原のさざめきを思い起こします。優しい丸みを帯びたシェイプが、手に心地よく収まります。
アビス (ABYSSE) 2005年~
アビスは深淵を意味し、深い透明感により吸い込まれそうな感覚になるモダンなデザインが施されています。バカラらしいシャープなフラットカットで構成されており、角度により複雑な姿をみせます。
最後に
何かの拍子に頂いたバカラのグラスをきっかけに、その美しいデザイン、重厚感、そしてウイスキーを入れたときのグラスにまとう輝きに惚れました。
私はいま、アビスが欲しいです。実際に手に取ったときの重厚さと複雑な形状が生み出す美しい輝きが好きになりました。
バカラのグラスはお値段がはるのでそうそう購入できませんが、記念日やお祝いに少しずつ買いたいな、と思っています。
そんな時、どのグラスにするか、参考にしていただけると幸いです。