ボストン生活 海外赴任前の準備リスト
2012年12月初旬、主人に海外赴任の辞令が出ました。赴任地はアメリカのボストン。
赴任期間は2013年2月1日から 1年間。出国までに残された日数は約60日間。
初めての海外赴任の準備、さてどうしたものか。
やって良かったこと、結果必要なかったことを含めて紹介します。
出国までに実施したこと
まずは、もちろん 情報収集 を行いました。
VISAの取得方法、必要書類、その他下記の手続きに関する情報を一通り入手します。
会社からの赴任の場合は、会社から発行される書類も必要なため連携が大切です。
毎年出されるこの本を会社から頂き、準備を進めましたが、具体的にどうしたのか私のケースをお届けします。
1.フライトの予約、確認
赴任日に合わせて渡航日を真っ先に確定させます。VISA取得に必要な書類が整えばすぐに予約しましょう。(VISAが出るタイミングが人によるので、キャンセル可能な航空券に限って事前予約して下さい。)
予約前に、出国日に、電気、水道、ガス等を停止可能か確認をお勧めします。
2.ホテルの予約
赴任先でコンドミニアムの契約や生活拠点の立ち上げまで生活するホテルを予約します。
(→コンドミニアムの目途をつけて発ったため、5日間の予約をしました。)
MIT近くの便利なホテル、ル・メリディアン。Hotels.comで予約はこちら。
3.VISAの申請 米国VISA申請 日本語版
VISAの種類を確認し必要書類を収集します。今回は、
主人は、「J-1」VISA (交流訪問者-教授、学者、教師) を申請しました。
私は、「J-2」VISA (交流訪問者 - J-1 保有者の子ども もしくは配偶者) です。
申請開始から、VISA受け取りまでに約1か月かかりました。
【用意した書類】(2013年の場合)
・パスポート : 渡航条件に適した残期限があるか注意。
・SEVISの支払いおよび領収書 : ネット上でも支払いができます。
・写真 : サイズ等の条件に適したものを用意。
・Form DS-160 : オンラインで作成可能。英文なので記入例などを確認。
・博士号取得証明、修了証明書、成績証明書(英文) : 出身校に問い合わせて送付してもらう。
・財政証明 (給与、銀行月間残高証明) : 会社の証明書と自身の銀行口座預金のコピーを用意。
オンライン申請後、米国大使館にて面接があります。とはいっても、夫婦一緒に5分ほどの窓口面接で私は主人に合わせて、Yes, Noと言っていれば終わりました。
審査が通れば、1週間ほどでVISAの貼られたパスポートとDS-2019などが送られてきます。
これらは提示する機会が多いので手荷物として大切に管理しましょう。
4.引越しの手配
引越し手配はある程度会社がしてくれますが、持っていける荷物の量は「重さ」で提示されてよくわかりませんでした。
ちなみに段ボール8箱で140kgになりました。航空便の場合でもまだ倍量OKだったみたいです。
我が家は一軒家なので大半の荷物を置いていきましたが、賃貸の場合は、実家に預けたり、レンタル倉庫に預ける手配も必要です。
また荷物を受け取るタイミングによっては、赴任先のStorageに一時保管の手配も必要になります。
税関で箱を開けられることもあるので、発送品のリストはきっちり作るべきです。
5.自動車の一時抹消登録、売却、保存
自動車の一時抹消登録も可能です。
うちでは、一台は売却、一台はバッテリを外して保管しました。
(→帰国後、バッテリを接続して走行できましたが、点火プラグが1つ作動せず交換修理をしました。)
帰国後は、車検を受け再登録する予定です。
この機会に売るのもありです。置いとくのももったいないですし。
6.保険関係の手続き
・海外健康保険に加入 :
アメリカでの医療費は保険でカバーできるようにしました。歯科保険は入らず。
・日本の医療保険の手続き確認 :
私の加入している保険は海外でも使用可能とのこと。手続きは不要でした。
・自動車保険の中断手続きおよび無事故証明書の発行手続き :
自動車保険は中断しました。
無事故証明書は米国でレンタカーを借りる際にあったほうが良いです。
ZipCarの登録に必要な場合があります。
・海外旅行保険(カード付帯)の確認 :
スーツケースや所持品の保険内容と手続き手順の確認をしておく。
(→スーツケースが2回壊れました。1度は航空会社に修理してもらいました。)
ついでにマイルもたまれば嬉しい。
7.国際免許証の取得、日本の免許更新
運転免許センターなら即日発行してもらえます。警察署申請だと日数がかかります。
日本の免許証と写真、申請料が必要でした。
*国内の免許証の更新 : 渡航中に期限が切れる場合、帰国が必要です。
前倒しの更新も可能なので、警察署や免許センターに相談してください。
国際免許証の写真サイズは特殊でした。準備していったものの、結局免許センター付属の写真屋さんで撮影してもらいました。
8.銀行、クレジットカードの手続き
給料をもらうまでの当面の生活立ち上げ費用を確保する手段を検討します。
今回は念のためまず日本でCITIBANKの外貨口座を作りました。
(→結局1年間 アメリカでもCITIBANKのみ使用しました。あって良かったです。)
日本の銀行でネットバンキングを海外で使用する場合、
事前に手続きが必要な場合があります。利用料も必要です。
うちの利用している銀行の場合は、必要書類を用意し、
取引店に3週間前までに行く必要があります。
(→うちでは手続きをしておらず、赴任先ではネットバンキングにログインできず、送金が出来なくて困りました。)
クレジットカードは期限切れに注意してください。
カード等郵送先変更手続きも併せて実施します。
9.ペット等のお願い
親戚、知人に預ける手配をしました。
連れていく場合には、便利な空港ペットホテルがあります。出発までゆっくり過ごせていいですね。
10.郵便物等の転送、停止手続き
郵便物の転送届、DMの配送停止、運送会社への住所変更(転送先)手続きをしました。
ヤマト運輸さんは、引っ越しサービスをしているからか転送サービスを展開してくれています。ただし、住居確認のはがきが後日新住所に送付されてそれを確認しサインして送り返して初めて登録完了です。
11.病院、歯医者、美容院
赴任前にしっかり診断、処置をしておくことをお勧めします。
持参できる薬の量に制限がある場合があるので、担当医への相談が必要です。
アメリカの医療費、歯科治療費はとんでもなく高いです。
海外渡航者用の医療保険では、おおむね歯科保険は別契約になります。
美容院はうまく選べないと悲しい髪形になります。
渡航前に切って、現地で調査していくことをお勧めします。
12.電気、水道、ガス、携帯電話、ネット回線の解約手続き
帰国時も手続きが必要です。お客様番号を尋ねられることが多いので、比較的新しい時期の支払い書を持参するか、メモして持っていくことをお勧めします。
13.パソコン等のセキュリティ確認
赴任先でPCが壊れると面倒です。セキュリティ対策は万全にします。
14.ホームセキュリティの設置
家の窓に面格子、補助錠を付け、周りに砂利を敷き、防犯強化しました。
ALSOKにホームセキュリティと月1回の郵便物の回収のお願いをしました。事象発生時と毎月1回、メールで報告と確認連絡があり安心でした。
思っていたより値段が高くなくってとても親切に対応して頂きました。
15.空港までの交通手段の確保
携帯電話、ネット回線を解約する前に確実に予約しましょう。特にタクシーやバスなど見落としの内容に気をつけてくださいね。
乗換案内
Jorudan Co.,Ltd.無料posted withアプリーチ
16.町内会の退会手続き
不在の間、近所の方々にご迷惑をかけるので挨拶しました。
近所の方が目を光らせてくれ防犯上も安心です。
17.米国の携帯電話契約
SIMフリーの携帯がなかったので、少々お値段が高いですが安心のためDocomo USAを契約しました。
SIMフリーの携帯があれば赴任先の携帯会社で契約できます。ただし2年縛りが多いので、プリペイドの利用も併せて検討するとよいです。
SIMフリーのスマホに生活立ち上げ時の数日分だけSIMを用意するのもよいですね。
18.赴任先の家の確保
地域、家賃を条件に、ある程度目途をつけて出発しました。
(→約1週間ホテル生活をしながら、居住空間の立ち上げを行いました。)
またここの方々が渡米にあたって、現地に住む日本人の方々が寮の情報等を丁寧に教えてくれました。
mitsloanjapanclub.wordpress.com
19.納税管理人の指定
不在の間、税金(所得、自動車)に関する管理者を指定して税務署に申請します。市町村税、軽自動車や固定資産税があるかたは、各市町村の納税管理人設定も必要です。
会社の担当部署か家族だと安心です。 帰国後は管理人の解除が必要です。
20.冷蔵庫内整理、ごみ捨て
冷蔵庫内等の食料品の処分をします。ごみの日に合わせて徐々に片づけました。
21.連絡先リストの作成
アメリカでの連絡先、日本の連絡先のリストを作成しましょう。
赴任先で1年くらいたつと、自分の住所、電話番号でさえ、記憶が怪しくなります。
22.子どもの学校などの手続き
学校や習い事、日本と渡米先への連絡、健康診断や予防接種などやるべきことはたくさんです。
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我が家では、以上の準備を出発しました。
結局、荷物の準備と食品の片づけが最も大変でした~。
参考になれば幸いです。